高齢者は体が弱っている上に、病気に対する抵抗力がほとんどない。したがって、そばで介護をする人間が風邪を引いているだけでも大変なことになる可能性は高い。高齢者に風邪を移してしまうと、そのせいで肺炎を発症し、最悪は死に至るケースも出てくる。したがって近くで仕事をすることになる介護士にとっては、健康維持も重要な仕事の一つになるのだ。
健康維持の方法は、人それぞれ変わってくるが、基本的にはお酒やタバコを控えておくのがいい。健康を害することが分かっているものからは距離を取るのは当然のことだろう。睡眠をしっかり取って、栄養バランスのいい食事を作り、適度に運動をすると風邪は引きにくくなる。このように規則正しい生活を心がけられないなら、介護士としては失格である。
また、逆に高齢者から病気を移されてしまうことも少なくはないので、仕事をする上では衛生面に気をつけるのも正しい方法となる。唾液などを介して病気が広がらないように、仕事の最中にマスクを付けるのもいい方法だ。必要なときにはきちんと手袋をして仕事に当たるべきだろう。
様々な病気に対して十分な知識を仕入れておくと、それだけでもトラブルを防ぐことができる。介護士は医療行為をしないので、医療関係の知識について無知でいていいと考えているなら、それは大きな間違いである。介護士でも最低限の医療知識は持っておかなければならない。要介護度の高い利用者を担当する場合には、こうした努力がより重要になってくるのだ。
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